バルトレックス

長期間のバルトレックス服用で副作用が起きることも

バルトレックスは抗ウィルス薬と呼ばれる薬の一つです。
水ぼうそうや帯状疱疹、カポジ水痘様発疹症、口唇ヘルペス・性器ヘルペスを治療するときに用いられます。
バルトレックスは抗ウィルス薬のなかでも比較的副作用の少ない薬として知られています。

しかし、医薬品であれば効果とともに必ず副作用があるため、誰にも副作用が起きないと言うことはできません。
バルトレックスはプロドラッグであるため、体内で代謝してから身体の外に排泄されるまでの時間が長く、それだけ効果と副作用も持続しやすいと言うことができます。

高齢の人や腎臓が悪くなっている人では、長期間服用を続けたときに薬の成分が身体のなかに留まりやすくなるため、副作用の危険性が増加します。
また、肝臓の悪い人では薬を代謝することによって肝臓に負担がかかることになります。

バルトレックスの副作用として知られている主なものは、頭痛や眠気などの精神神経症状、発疹や発赤などの皮膚症状、下痢や腹痛などの胃腸症状になります。
とくに発疹や発赤などの皮膚症状が出た場合、時間が経つにつれて悪化していくため、口のなかがただれる人もいます。

腎臓が良くない人では、バルトレックスを長期間服用することで腎不全などの病気を引き起こすことがあります。
急性腎不全になった場合、尿量が減少したり、血尿や尿の濁りなどが起こることがあります。
腎臓に負担がかかっていると、全身倦怠感による頭重やめまいなどの症状が起きやすく、血圧が上昇したり手足のけいれんなどが起きることもあります。

肝臓が良くない人では、バルトレックスの服用によって肝機能障害になることもあるので注意してください。
肝機能障害の主な症状としては、食欲不振や倦怠感、吐き気や発熱などが見られます。黄疸や発疹、かゆみなどの症状が出ることもあります。

妊娠中の人もこの薬を長期間服用することは避けるようにしたほうが良いでしょう。
妊婦に関しては副作用や胎児への安全性などが十分に確認されていないので、副作用よりもメリットのほうが大きいと判断された場合にだけ使用するようにします。

1週間服用してヘルペスの症状が治まらないなら病院へ

バルトレックスの有効成分であるバラシクロビル塩酸塩は、ウィルスの増殖を抑える薬です。
そのため、症状が悪化してから使用を始めてもあまり効果がありません。
バルトレックスを使用する場合には、出来るだけ初期の段階で服用を開始することが望ましいと言えます。

通常、ヘルペスウィルスが原因となって起きる感染症は、症状が出始めてから1週間~2週間くらいの間続きます。
その後は自然に治癒していくことになるのですが、免疫力が低下している場合や、ウィルスの増加が止まらない場合には自然治癒による回復は望めません。

バルトレックスを1週間程度服用しても効果が現れない場合には、この薬が十分に効いていないか、ウィルスの増殖を抑えきれていない可能性が考えられます。
効果がないのに服用を続けていると、副作用のリスクだけが高くなってしまいます。

とくに高齢の人や腎臓が悪くなっている人では、急性腎不全の危険性が増します。
肝臓に障害がある人では、肝機能障害を起こしやすくなります。
また、薬にたいするアレルギーがある人では、薬の服用によるショック症状やアナフィラキシーを起こす危険性もあります。

バルトレックスを飲み続けても症状の改善が見られない場合には、病院を受診して医師の判断を仰ぐようにしましょう。
腎臓や肝臓が弱くなっている人では、身体のなかに薬の成分が蓄積されたまま排泄されずに残ってしまっている可能性もあります。

性器ヘルペスや口唇ヘルペスの原因となっている単純ヘルペスウィルスは、脳に侵入してしまうとヘルペス脳炎を起こしてしまうこともある怖いウィルスです。
薬の服用によってウィルスの増殖が抑えきれていない場合には、このように重症化してしまう危険性があります。
この薬を飲んでも効果がなかったという人は、早めに病院を受診するようにしましょう。