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カンジダの症状や感染経路、治療薬について

カンジダ症はカンジダ・アルビカンスなどのカンジダ属の真菌により引き起こされる様々な症状を呈するものを指します。
カンジダ属は、正常な場合においても皮膚や腸管、女性の陰部に存在している真菌です。
通常は症状を引き起こすことはありませんが免疫能が低下した時や抗菌薬の服用期間の長い方などに皮膚や口や膣などの粘膜に感染症を起こす場合があります。

最も多い症状は口の粘膜や腟の粘膜に白いクリーム状の斑点や赤い斑点が生じ、かゆみやぴりぴりした感じがでてきます。
カンジダが原因かどうかは実際に症状の出ている場所をこすってから、そこにカンジダがいるかどうかを顕微鏡で確認します。
またカンジダの症状は不快ですが、重症化することは稀です。ただしいったん症状を起こしてしまうと長引く傾向があります。
いくつかの種類のカンジダ症は重症となることがあります。

具体的には以下のものがあります。
まず侵襲性カンジダ症というもので、皮膚や粘膜だけにとどまらず心臓や脳などの部位にまで感染が広がる場合があります。
侵襲性カンジダ症は、そのため心臓の弁膜症や脳の膿瘍などを形成してしまって重症化することがあります。

次にカンジダ血症がありますが、これは血液中にまでカンジダが感染して出現してしまう状態です。
大手術を受けたり、点滴などの出血や体外からの血液のアクセスでリスクが高まります。
カンジダ血症は、いわゆる菌血症状態であるため迅速な治療が行われなければ死に至ります。

以上のように、皮膚のバリアや免疫能が正常に働いている場合にはカンジダがいても悪さをしないわけですが、ではもともとどうやってカンジダ菌がやってくるのでしょうか。
カンジダを保菌していない人が多数のなかで、実際の感染経路として多いのは、やはり性交渉やタオルの使いまわしなどです。
カンジダもその他の菌も感染するためにはある程度の菌量が必要となるため、カンジダを持っている人と一緒にお風呂屋やプールに入っただけではまず感染経路とはなりません。

エンペシドクリームの正しい使い方について

治療としては抗真菌薬により真菌を殺すわけですが、使い方としては感染した場所にクリームや膣錠として塗ったり、飲んだりもします。
重症な場合は抗真菌薬を注射して使用することもあります。
実際に使用されているポピュラーな治療薬としてはエンぺシドという薬があります。

この薬の効果として、真菌は自分の膜をエルゴステロールというものを作って増殖しているのですが、この合成の過程を阻害することで菌の膜が上手く作れなくなり真菌が死んでいくという効果があります。
エンペシドクリームとエンぺシド膣錠があり、エンペシドクリームは皮膚のカンジダ症に使用し、膣内などの粘膜には刺激が強いため膣錠を別に使用します。
膣の外の外陰部にも斑点やかゆみなどの症状がある場合には膣錠とクリームの併用もしばしば使用されます。

エンぺシドクリームの使い方は普通の軟膏などと同じように症状のある場所をきれいに洗った後に1日2回から3回塗るのですが、上述のように刺激の強い治療薬であるため薄くのばして塗る必要があります。
重要なポイントとして再発の多い病気であるため、完全に症状が治まるまで使い続ける必要があります。
比較的副作用の少ない安全性の高い薬ですが、現れる可能性のある副作用としては次のようなものがあります。
症状のあるところの刺激感や痛み・塗ったところに赤みやかゆみがでてきたり炎症を起こす・皮膚がただれる・アレルギー反応による違う斑点ができてしまうなどといった副作用が出る場合があります。

またカンジダ症になる人は免疫能が低下してしまうような病気や状態を持っている人も多いためにその原因を取り除いておかないと再発の原因となります。
そのため原因となった状態の改善も非常に重要となります。